あの頃僕らはアホでした。バカな主人公がバカな仲間たちと送る、グロくて切ないグローリーデイズ。「少年テングサのしょっぱい呪文」


「高校生男子が放課後集まってする会話なんて、いつの時代も無意味でバカバカしいものと、相場は決まってるんだよ!」

 突然、テーブルを叩いて声高に叫び出すと、昔を懐かしむみたいに目を細めたまま、タカオさんがその場に立ち上がりました。

「気の置けない仲間が群れ集まって日々繰り返す会話の中に、生産性などあるわけがない。ましてや、それを客観的に他人の目から見たとして、そんな会話がエンターテインメントとして堪えうるレベルに至ると思うか? そんなこと絶対ねーよ。ありえんよ。『聞いて聞いて、オレ、昨日こんなこと思いついてサー……』『おまえ、バカだろ』 ――これが、正しい若者の会話なんだよ。リアル・フィクションなんだよ!」

 テンション、高いなぁ。とりあえず座って下さいよ。というか、生産性の乏しい会話を繰り返すのって、別に男子中高生に限らないですよね。女子だって同じなわけですし。そもそも普段私たちが会話をするのだって、別段相手を笑わせようと意識し続けてるわけでもなければ、感心させようと狙ってるわけでもありませんよ。大体、今の私とタカオさんの会話だってそうじゃないですか。例えばここで誰かに質問されたとして、それに対して、「中庭の芝生の刈り方が気に入らなかったんだ」*1とか答えたり、「いつもシェービングクリームの缶を握りしめて泣くんだ」*2とか気取った言葉を言い放ったりする人なんて、いまだかつて見たことも聞いたこともありません。

「それは、中高生の台詞じゃないけどな……。というわけで、今回の課題本は、男子の不毛なバカ話を中心に展開する牧野修電撃文庫初作品『少年テングサのしょっぱい呪文』というわけ。これぞリアルだ。リアル・フィクションだ!」

 その単語、あんまり連呼すると各方面から怒られそうな気もするので、自粛しましょうね。で一応、本作の流れはこんな感じ。喫茶店不眠症』で集まりバカ話に興じる、テングサ・あっちゃん・サトルの3人組。彼らのお目当ては、店で働くバイトの夏恵、通称・ナツメグだった。邪神ジゴ・マゴをその身に憑依させたテングサのもとには、人はもちろん仮想人格に至るまで千客万来。そんな中、「人を殺してほしい」と依頼する一人の女性が現れて……というお話。でも、こんな説明だけじゃこの作品の性質って、どうにもよく判りませんね。


■邪神法人の設定は、どこまで現実に準拠しているのか

「しかし『邪神法人』って設定は、よく思いついたなぁ。いや、邪神が人間に憑依する、ってこと自体は誰でも思いつくんだけどさ。その邪神が現実に実在するのであれば、宗教法人と同様に法人格を認める必要性がある、ってところまでは、バカバカしすぎて普通書かないだろ。つまりは、法人の設立登記だな。この時点で既に、ライトノベルとして充分異彩を放ってる。それに、この設定が上手くできてるのは、これをもって国家側も邪神の存在を把握できるシステムになるってところ。邪神を憑依させれば必ず登記をしなくちゃいけないわけで、それゆえに邪神法人への依頼は全て役所への届けを介してなされる必要がある。そして、これが非常に煩雑な手続きになっている……ということね」

「さあ、ここにハンコを押しなさい」
 びしっ、とネチカは書類を指さした。
 私は鞄から法人実印を取り出す。
 そして書類を見た。何か所かのチェック項目を指でなぞる。
「で、設立登記完了届出書とかはどこかな」
「何それ」
「何それって……もしかして、果たし合い許可申請したことがない?」
 ネチカは不安そうに頷いた。
「だよね。最近じゃあ滅多にないからなあ、果たし合い。あのねえ、登記事項証明書の写しとか登記簿謄本とか必要なんだよね。それから果たし合い許可申請書に代表者の実印が抜けてるよ。もちろん印鑑証明もつけてね。それから、あんたが代表者じゃないよね」
「当たり前よ。仮想人格が法人の代表者になれるわけがないじゃない」
「そうだよね。でもそれなら委任状も必要だよ。それからあんたの自己証明書類も、仮想人格の場合、いろいろとややこしいみたいだけどね」

――P.31

「あのね。肝心の申請書に法人実印がないんだけど」
「えっ、なになに、どこ」
「ほら、こことここね。印鑑証明とかもらってきてる?」
「だ、代表者の実印は押してあるだろう」
「ああ、それとこれとは別なんだよね」

――P.93


 でも、この設定なんですけど、本当に必要なんでしょうか? いや、確かにクライマックスの展開はこれに従って進んでいくので、物語上から言えば、もの凄く重大なことになるワケなんですけど、こんな細かい部分に至るまで設定が必要なのかなぁ、って。

「そう。そこで、この設定がどれだけ現実に即したものになっているか確認するため、ワタクシ、友人の司法書士に電話で尋ねてみました」

 …………はぁッ!?

「参考までに説明すると、こんな感じ」


(タカオさんと、その友人との会話)


「もしもし? あのさぁ、ちょっといいかな。法人の届出関係について、訊きたいことがあるんだけど」
「なになに? ついにお前も勉強する気になったか。え? 違うの。じゃあ、起業か? なんだ、それも違うのか。まぁ、聞くから話せよ」
「じゃあ、遠慮なく。一般的に、法人でさ、重要事項を役所に届出申請するとき……いや、これじゃ良くわかんないか。例えば、所有権移転に伴う不動産の移転登記手続とかするとき……いやいや、商業登記かな。そのときにさ、必要な書類とか書式とかって、何があるか教えてよ」
「なにそれ。ホントよくわかんねーなぁ。まぁ、とりあえず、その法人が実在するかどうかの証明が必要だから、設立登記完了届出書だな。登記事項証明書の写しが要る。えッ? 登記簿謄本? それは昔の場合。まぁ、それでも良いけど。それから、申請書出すなら法人実印と印鑑証明。代表者の実印? それはちょっと判らんな……。だから何の申請書なんだよ、一体。代理で申請するんだったら、まぁ委任状も要るんじゃないの。その場合は、自己証明書類は必要だよ。勿論」
「なるほど。わかった。それじゃ、ついでにもう一点。例えば、100%子会社とかの場合、法人自身が会社の役員とか法人の代表とかにはなれたりしないの?」
「それは無理。確か、条文に規定があったはず*3。今、お前が言ったとおり、会社は他の会社の株主にはなれるけど、取締役にはなれない。それは、自然人に限られる……って、なぁお前、一体なに調べて……」
「ありがと。助かったわ」
プチッ(通話OFF)

 タカオさん、あんた絶対、友達の使い方間違えてますよ……。

「いや、間違ってないって。だって、登記だったら司法書士に訊くべきだろ。弁護士じゃなくて。それに、弁護士やってるヤツに訊いたら、相談料とられるかも知れないじゃん。ダメダメ、絶対」

 弁護士の相談料って、こういう変な質問してくる人を相手してたら仕事が回らなくなるので、仕方なく有料にしてるんだ……って、この前、本人らが言ってましたけどね。というか、最近じゃ法律事務所だけじゃなく、法務事務所でも相談料は有料になってきてるみたいなんですけど……。まぁ、そんな話はどうでも良いんですよ。作品の話に話題を戻しましょう。つまりは、この邪神法人の設定は、現実の商業登記に準じてるってことでいいんでしょうか。

「まぁ、その点については、どうもそうらしい。とことん、リアル・フィクションだな。それじゃあ次の話題。この小説の元ネタ探しについてだけど」


■本作の元ネタについて

 いや、ところがですね、残念なことに、今作に関してはあれこれ色々と探ってみたんですが、すみません、結局元ネタは判りませんでした。牧野修が変なキャラ名を設定してるトコロからして、絶対何かの元ネタがあるはずだと思ったのですけど*4、どうにもそこまでは辿り着けずです。一応、私が気づけた範囲で言うと、テングサたちが通学する「私立第三ボロヴィニア学園高校」というのは、『アシャワンの乙女たち』の舞台となるゾロアスター系の学校「私立第四ボロヴィニア学園中等部」の系列です。でも、本編とは全然関係ありません。それから、テングサたちの溜まり場となっている「不眠症」という名の喫茶店。この名前の元ネタは、おそらく、さだまさしの曲『パンプキン・パイとシナモン・ティー』の中で登場するコーヒー・ベーカリー「安眠(あみん)」がそうなんじゃないかと推理したのですが……。

「はっきりとは明示されてないだけに、後者は何とも言えんね。ちなみに、前者については、

 ボロヴィニア学園には初等部から高等部まであるのだが、ここにあるのは初等部と中等部、それに中等部生徒のための寄宿舎だ。高等部はその寄宿舎とともにかなり離れたところにあり、それはここほど特殊な建造物ではない。

――「アシャワンの乙女たち」P.20


という記述自体が既にあったのを確認した。さすが牧野修、先手を打ってる。本作とは全く矛盾していない。その点などは、大したものだと思うな。問題は後者の方。そもそもナツメグは、本当にシナモン・ティーへのオマージュなのか? ネタにするんだったら、通常マドンナはシナモンの方じゃなくて、ミス・パンプキンの方だろう? その点がどうも腑に落ちないというか、ネタだと断定できない部分でもあるんだが……」

 しかもですね、困ったことに、“シナモン”というキャラクターもまた、個別に登場するんですよ。本名・丸山姿子(まるやま しなこ)って言うメイドさんなんですけど、雑誌掲載の短編「少年テングサのおいしい御祓い」の方にちゃんと出てくるんです。これで尚更、判らなくなってきましてね。でも、悪ガキが授業サボって喫茶店に集まる所とか、その店にマドンナが居る所とか、雰囲気は同じなので、たぶん元ネタの一部なのは間違いないと思うんですけどね。

「さて、それじゃあ、前置きはともかくとして、いよいよネタバレ全開でこの感動的な作品の本質へと迫っていこうか。そんなわけだから、あらかじめ言っておくけれども、未読の人はここから先は進入禁止な。覚悟と理解のある人だけ、先を読んでくれると良い。逆に、ネタが割れてしまうとこの作品を読み終えたときの感動は完全に削がれてしまうので、まだ読んでないなら今すぐ本屋に走っていくか、ネット通販で注文するように。わかった? それじゃあ、続きに入ろうか」


少年テングサのしょっぱい呪文 (電撃文庫)少年テングサのしょっぱい呪文 (電撃文庫)
牧野修


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ナツメグの子の父親は、一体誰だったのか

 この作品の最大の問題といえば、やはりコレでしょうね。それでは、推論を始める前に、話を整理しましょう。物語の開始時、ナツメグは既にお腹の中に誰かの子供を宿しています。この父親については、作中最後まで明らかにされません。このナツメグのお腹の子は、やがて世界最強の邪神を降誕させ、邪神界を滅ぼすことになる。その未来を幻視した邪神たちやその邪神たちを利用している政府が、邪神界滅亡を阻止するためにナツメグのお腹の子を狙う、という話。で、物語の結末で、この問題の子供というのが、実はテングサの父親・天之介であり、つまりナツメグテングサの祖母だったのだと判明する、という事なんですが。

「SFでは、時間の流れの中で何らかの存在がループすることを、P・スカイラー・ミラーの短編タイトルをとって、一般に『存在の環』と呼んでいる。作中、ナツメグは手紙の中で、自分の孫が自分を助けてくれたことで円環構造になっている、と説明していたけれど、自分の存在自体が円環構造になっているとの説明は実はしていない。これが1つ目の重要な部分。しかし同時に、ナツメグは過去に戻って以降、両親とは再会していない、とも説明する。これが2つ目の重要点。両者は矛盾はしないが、ここがなんとなく、据わりが悪い部分だな」

 じゃあですね、ここで仮説を一つ。先ほど、喫茶店不眠症』が さだまさしの曲に出てくる『安眠』のパロディではないか、って話をしましたけど、その説で行くと、ナツメグのお相手は当然“マスター”になるんじゃないか、と私は思うんです。で、マスターはテングサに憑依している邪神ジゴ・マゴの仮想人格だったわけですから、これならば、円環構造が成立します。つまり、マスターとナツメグの子が天之介で、その天之介が邪神ジゴ・マゴをテングサに憑依させ、そのジゴ・マゴの仮想人格であるマスターがまた天之介を生む、という……。

「ちょっと無理があるな。確かに、仮想人格が死なないって描写はあるし*5、子作りできないとは書いてなかったが……。というか電撃読者が納得しないだろ、その設定は……」

 ダメカナ?

「ダメダヨ♪*6 じゃあ、今度はオレの番ね。オレはね、ナツメグ処女懐胎だと思ってるからさ。父親なんて初めから居ないんだ、そうに決まってるんだよ!」

 いやいや……リアル・フィクションじゃなかったんですか? 急に現実から乖離し始めましたけど……。

「ところがさ、それがあながち無茶でもないんだ。というのも、本書のクライマックス部分の展開、あれはさ、たぶん『ヨハネの黙示録』が元ネタだからさ。いわゆる、ハルマゲドンだな。ゲスチエの口から剣が出てきたり、ペイルウマ(つまり、蒼ざめた馬?)が突然現れたりするのがそもそもオカシイ。あれ、実はギャグだろ? オレらの教養が牧野修に試されてるんじゃないのか。あの大ネタのタイムトラベルにしても、その意味は『神の用意された場所』なのであって、実は『アルファでありオメガである』ってことの置き換えなのかもしれないし。ほら、そう考えたら、同時にキャラクタの名前の由来もさ、テングサが天、あっちゃんが地、サトルが星になってて、ピカビアが"輝(ぴか)=太陽"って解釈ができるんじゃないの。月だけがないのが、全くもって残念だけど」

 黙示録第12章とかですか。いやぁ、それこそ可能性的にはゼロではありませんけど……。でもタカオさん、知ってますか? 黙示録って、予言だの何だのと、そういう風に色んな人が色んなこじつけするので有名なんですよ? だから、ちょっと内容が似てるからといって、即断は禁物です。ただ、結論としては否定も肯定もできないだけにもどかしいですね。それに、キャラ名なんかについても、なんだか上手く丸め込まれたような気がしてきました。そうなるとあれですか。もしかしてジゴ・マゴって邪神の名前も、『ゴク・マゴク』からとってるんですかね……いや、すみません。単に思いつきを口にしているだけですけど。

「ま、どちらにせよ結論については断言はできないわな。ちなみに、牧野修はかつてこういう文章を書いているので、あわせて紹介しておこう。この事を念頭に置くと、作品内部でもう何があっても不思議ではない」 

 これらは実は、「ありとあらゆる物語や妄想や夢が互いに浸食しあって形成された宇宙」という、わたしの脳内設定から生まれている。そんな宇宙の中に乙女軍曹はいるのだし、アシャワンの乙女たちもいる。でもまあ、これはあくまで作者の勝手な脳内設定なので、そんなこと読者にはなんの関係もないのだった、すまん。

――「アシャワンの乙女たち」あとがき より


 読書としては、その「脳内設定」こそを知りたいと本気で望んでいるんですけどねぇ。



テングサナツメグの「しょっぱい呪文」

 さて、今回の牧野修の作品は伏線の張り方が実に鮮やかだったので、物語ラストのインパクトもさることながら、再読した際の感動もまたひとしおでした。作品のタイトルの意味、回想という形式で語られる体裁、繰り返されるキーワード。正直な話、初読時よりも再読時の方が涙出そうになりましたしね。そこで最後に、それらをもう一度、振り返って締めたいと思います。

「みんなは元気かい」
 みんなってのが誰のことかわからないけれど、みんな元気だよと答える。

――P.56


「ここ、泣けるよな」
 ホント、泣けますね。「みんな」は、「みんな」でしょッ! はやく気付こうよ! ってツッコミたくなりますよね。

「それはつまり、これからもなんともないってことだよ。大丈夫だよ、おばあちゃん」
 僕は冷たい紙のような祖母の手を握った。
「大丈夫、もし何かあったとしたら、その時は僕が絶対に助けるから」
 一度言ってみたかった台詞だ。
「大丈夫、僕が助ける」って。
 僕は誰かに「大丈夫だ」と断言したことなんて今まで一度もない。
 言ってせいぜい「大丈夫だと思うよ」だ。
 でも今は、それじゃあ駄目だと思ったのだ。自分がどう思っていようが、ここは大丈夫だって言い切らないと。それが嘘かほんとかが問題じゃないんだ。それはただ僕がどう思っているかを説明しているだけなんだから。そしてその言葉が、言葉自体が愛する人を救うかもしれないのだから。
 祖母が僕の手をぎゅうと握りしめる。
「ありがとう」
 祖母は本当に嬉しそうな顔になってそう言った。
「ありがとう、天ちゃん」

――P.240-241


「号泣、するよな」
 号泣しますね。

 言うべきことはこれで終わりです。
 ああ、あなたはどんな状況でこれを読んでいるのでしょうか。私はその時どうしているのでしょうか。
 あなたがこの手紙を読んでから私に会うのなら、私はどんな顔をすればいいのかわかりません。
 それはちょっと不安です。
 でも、それでも私はあなたに感謝の言葉を述べたかった。
 ありがとう、テンちゃん。
 あなたがこれからもずっと幸せでいられますように、今度は私が祈る番ですね。
 それではまた。

――P.340


「むせび泣くよな」

 むせび泣きそうでしたよ。――確かに。

テングサの『大丈夫』と、ナツメグの『ありがとう』。どちらの言葉も、相手にきちんと届いたとは言えないんだけれど、その一方通行気味な言葉の存在自体が予期せぬところで相手の救いになっていたわけで、その事実がとにかく、オレたち読者の胸を打つんだな。"その言葉が、言葉自体が愛する人を救うかもしれない"と作者はさっき引用した所で書いてるけれど、この『言葉の力強さ』みたいなものが、結局、作者の最も言いたかったことなのかもしれないな」

 まさか、男子高校生のバカ話から始まって、こんないい話になろうとは思いませんでしたよ。そんなわけで、長くなりましたが、今回は電撃文庫らしからぬ、そして牧野修要素が薄めの一冊を紹介しました。機会があったら皆様も、再読してみてはいかがでしょうか。それでは、また。
 

*1:村上春樹1973年のピンボール」より、鼠の台詞。

*2:村上春樹風の歌を聴け」より、主人公の私の台詞

*3:会社法 第331条 の法定欠格事由に該当。調べました。

*4:牧野修ソノラマ文庫での既刊を見ても、「乙女軍曹ピュセル・アン・フラジャーイル」は「新造人間キャシャーン」、「アシャワンの乙女たち」は「バロム1」が、それぞれの作品の元ネタとなっている。

*5:P.309 ゲスチエの台詞。「俺たちは仮想人格だ。虚構の存在だ。人に語りかけられた物語だ。役を果たせばそれで終わる。てめぇたちも同じじゃねぇか。死ぬも生きるもあったもんじゃない」

*6:「ダメカナ?」「ダメダヨ♪」 元ネタは、氷川へきるぱにぽに』より